ADHDと自覚する8歳女児
〜自分のペースで成長〜
久しぶりに娘の発達障害について書きたいと思います。
最近話題にならなかったのは、
障害の特性が改善されつつあり、日常生活の中で困ることがなくなってきたからです。
さかのぼれば、
3歳で「自閉症スペエクトラム症」と診断され、
6歳で「ADHD」の診断が追加されました。
それから更に2年が経ち、療育の成果もあって娘の社会生活での適応能力は上がりました。
今は生活に支障がある大きな課題はありません。
発達障害の診断がつくかつかないかは、
日常生活(普通級の学校生活と家庭生活)において、本人と周りの人たちに困り感があるかどうか。
が判断基準のひとつになります。
よって今の娘の状態を正確に言葉にすると、
「ADHDの特性はあるが、診断がつくほどではない。」といういわゆる「グレー」です。
ホワイトではないので療育の必要があり、日常生活でも少しのサポートが必要だという状況です。
この特性がこの先も改善されていき、よりホワイトに近づくのか、
反対に回りの子の成長スピードと差が出てグレーが濃くなるのか、
それは誰にもわかりません。
ですがいつか、「あたなには他の人とは違う特性があるんだよ。」ということを告げなければなりません。
いつも心の隅で、いつ、どんなタイミングとシュチュエーションで言うか。ということが気になっています。
そんな娘ですが、最近自分の特性を自覚し始めました。
ADHDには、
不注意(集中力がない)
多動性(じっとしていられない)
衝動性(思いつくと行動してしまう)
の3つの特性があります。
娘はこの中で「不注意」が強いです。
他のことに気を取られて本来やるべきことを進めることができないため、
時間に合わせて出かける支度をしたり、片付けることが苦手です。
毎日のように登場するそんなシュチュエーションの時、わたしが注意をすると、
「だってわたしにはできないもん。」
というようになりました。
本人は改善しようと頑張っているのです。
それでもできない自分が嫌になっているのです。
お友達と比べる時もあるでしょう。
そんな最近の話を主治医にしました。
半年に1回の頻度で診察を受けている先生です。
診察の間に娘は、先生が私に話していることに耳を傾け、
私が話すことに対して、エヘヘという感じで笑っていました。
娘は自分の特性を自覚し、それを明るく受け止めているのです。
いつかカミングアウトするのではなく、自然と受け入れている様子に私は安堵しました。
先生から「学校で困っていることはない?」と聞かれると、
娘は「な〜い!」と即答で大きな声で言い切りました。
ポジティブに受け取っていることに安心した私ですが、
先生からは鋭い指摘がありました。
「本人が困っていない今の状況では、時間に合わせて出かける支度ができるようにはなりません。
本人がそれが嫌だと感じなければ改善はされないです。」と言われました。
たしかにそうですね。
自覚をしても改善したいと思うかどうかは本人次第です。
これからも自分のペースで成長していく娘を、長い目で見守っていこうと思います。