〜ストーリーは自分で作る〜
安野光雅(あんのみつまさ)さんという絵本作家を知っていますか?
私は自身が子供の頃、「ふしぎなえ」というだまし絵の絵本で知りました。
優しいタッチでありながら細かい描写で生き生きと描かれた絵に、
子どもの私はとても惹かれました。
1971年発行の絵本なんですね。
先日図書館で安野さんの絵本を紹介する特設コーナーを見つけると、
私より先に娘が引き寄せられるように歩み寄って、2冊を選んで借りてきました。
私も初めて見るこの本たちも、とっても魅力的です!
「旅の絵本Ⅸ スイス編」
「旅の絵本Ⅱ イタリア編」
これは「旅の絵本シリーズ」として9冊あります。
絵本にしてはページ数が多いんですが、文字はまったくありません。
風景画のみが続くページをめくっていると、自然と自分の頭で物語を想像します。
美しい自然や街には、そこで暮らす動物や人々が描かれていて、
見ているといろいろなことを発見します。
「山に雪が降っているから冬なんだ。」
「この人たちは広場に集まって何を言っているのだろう?」
と娘と話をしながらページをめくります。
2冊の両方に結婚式の場面を見つけました。
イタリアの結婚式は、古城の入り口で記念写真を撮っています。
スイスの結婚式は、子供の男の子と女の子がウェディングドレスの裾をもっています。
説明文やセリフがなくても、絵からたくさんのストーリーがわかります。
だから絵だけの本ですが、「画集」ではなく「絵本」なのかなと思います。
だから「見る絵」ではなく「読む絵」かな?
絵を読む絵本シリーズ、ぜひ他のシリーズも読んでみたいと思います!