~軽度にも支援を~
お友達のケイちゃんのお話です。
娘と同じ保育園(障害もしくはその傾向のある子が通う園)で同じクラスでした。
年少だった当時、2人の発達障がいの傾向は似ていましたが、
少しケイちゃんの方が傾向が強いように見られました。
その後、娘は年中から普通の保育園へ転園し、年長で療育手帳が外れました。
療育手帳とは障害者手帳の一種で、発達検査でIQ(知能指数)が75(自治体によっては70)以下で発行される手帳です。
検査は2年に1回行われ、その点数で手帳の有無やランクが変わります。
娘は発達の遅れが改善され、年長の検査でIQ100になたっため、手帳を返還しました。
そして小学2年生になったケイちゃんも、今回の検査でIQ80になり返還したそうです。
ケイちゃんのママはこう話していました。
「(手帳が外れて)これまで受けてきた支援が受けられなくなるのは困るわ。
だって他の子たちと一緒に過ごせないのは変わっていないんだから。」と。
これは私も2年前に同じことを感じました。
療育手帳は医師から発達障害の診断があっても、
発達検査でIQが75(自治体によっては70)以上が出ると発行してもらえません。
ですから知能の遅れの程度が少ない場合もしくは、
知能には問題がなく情緒の発達に遅れや障害がある場合、
手帳は発行されません。
手帳がないと受けられない支援はたくさんあります。
その中には給付金や入館料の割引もあります。
これが目当てなのかと思わないでください。
発達障害の子はこだわりが強い子が多く、偏食や衣服の素材が限定されます。
そのため価格で品物を選ぶことが出来なかったり、いくつも同じものを購入したりします。
また資金援助は親の心に余裕が生まれ、手のかかる子どもを育てる大きな支援になります。
ケイちゃんはまだ、知能も情緒も定型発達の子どもとは差があり、一緒に集団で過ごすのは難しいです。
小学校は支援級ですし、遠足も普通級の子と一緒には行けません。
制度というのはどこかでボーダーラインを引く必要があります。
ですが発達障害の場合、軽度でも家庭でフォローしきれるわけではないので、
受けられる支援をもっと細かくランク付けし、充実して欲しいと思います。
本人や親に、生き辛さや不安がなく過ごせる日々を願います。