~グレーの子はどうやって選んだらいいの?~
来春に入学予定の小学校の公開日があり、家族三人で出向いた。
これまでに、お祭りで校庭に遊びに行ったことはあったが、校舎の中に入るのは初めて。
娘は自分が小学生になることは理解しているようで、
「ランドセルは薄い紫色がいい。」などと、いろいろ小学校について話すようになっている。
だから実際に教室に入って様子を見るということは、
興味津々、お目目キラキラ♪
普通級の1年生のクラスに行くと、工作をしていた。
廊下から室内を見学させてもらったが、
つま先立ちで首を窓に突っ込むようにして凝視していた。
次に支援級を見学。
同じく廊下から見学させてもらうと、3人がボーリングをしていた。
娘は発達の遅れがあったが今はほぼ改善され、
発達検査の結果では普通級の点数が出ている。
でも言葉の遅れや知能の遅れがなくても、
人数の多い普通級が苦手な子や合わない子もいて、
一人一人のペースに合わせてくれる支援級の良さもある。
だから夫と私は普通級が良さそうだとは思っていても、
娘はグレーなので一抹の不安がある。
(グレーとは軽度の発達障害を意味する。障害というほどではないが、定型発達の子供とは違う部分がある。)
そこで娘に聞いてみた。
「まぁちゃん、最初に見たお勉強してたクラスと、
次に見たボーリングで遊んでたクラスの、どっちに行きたい?」
即答で、「おべんきょう!」
おそらく本人が、そこにいる自分が想像できたのだろう。
それは夫と私も同じだった。
ならば、普通級で始めようと決めた。
始めてみて支障があれば、進級の時に支援級へ変わることもできる。
ならば、まずは本人の希望を汲み取りたい。
普通級か支援級かで悩むご両親は一定数いる。
最終的な選択理由は子供の数だけあって、様々だと思う。
医師や療育者、園の先生などの意見も様々ある。
娘の場合も、支援級を進める先生もいらっしゃる。
でも、小学校に通うのは先生ではなく子供。
本人が居たいと思う場所。
一緒に過ごしたいと思う仲間の中にいるのが一番良いと思う。
庭に鳥がたくさん来ていると思ったら、
ブルーベリーの実が熟していた。
私も毎日見ているのに、鳥のほうが見つけるのが早い。
鳥さんも、自分のことは自分で見定めているのね。