発達検査の結果、小学校での位置
~検査結果から見えること~
*発達検査の種類
娘は発達の遅れが見られた2歳から、定期的に2種類の発達検査をしています。
①田中ビネー:IQ(知能指数)=知的能力(認知機能)を数値化したもの
②新版K式:DQ(発達年齢)=子どもの発達の基準を数値化したもの
そしてこの夏からはもうひとつ
③WISC(ウェクスラー式知能検査):IQ(知能指数)を数値化したもので5歳以上が対象(言語理解指標(VCI)、知覚推理指標(PRI)、ワーキングメモリー指標(WMI)、処理速度指標(PSI) )より、全検査IQ(FSIQ)が算出されます。
こちらの検査も受ける予定です。
*検査結果
毎年秋に①のIQ(知能指数)を、春に②のDQ(発達年齢)を検査しています。
昨年の秋のIQは91点。(平均を100点としています。)
この検査の判断基準は以下。
・130以上:極めて優秀
・120~129:優秀
・110~119:平均の上
・90~109:平均
・80~89:平均の下
・70~79:境界線(ボーダーライン)
・70未満:知的障がい
娘はギリギリ「平均」の範囲でした。
そして今回受けた
②新版K式:DQ(発達年齢)の検査結果は79点。(同じく平均を100点としています。)実年齢から約1歳の遅れ。
娘の場合、知能の遅れはさほどありませんが、コミュニケーション能力や言葉の理解力にやや遅れがある。と言えます。
*小学校のクラス位置
この結果を現実に落とし込んでみると、主治医の先生曰く、学校のクラスを選ぶ場合、DQ(発達年齢)で70点以下が支援級。それ以上は普通級。という目安だそうです。
ということは普通級にいる子どもたちは、70点のグレーゾンの子どもから120点130点という優秀な子どもまで同じ授業を受けているのです。
小学校に入学する最年少の6歳0か月で単純計算すると、
70点は発達年齢、4歳2カ月。
130点は発達年齢、7歳8カ月。
これだけの差があるのです。これらを普通級では「個性」と言います。70点以下の支援級では障がいと言いますが、普通級では「個性」です。
先生も大変なわけですね。認知能力・理解能力にこれだけの差がある子どもたちに同時に教えていくわけですから。
*まとめ
これらの能力に加えて、ひとり一人の性格も様々です。そうしてコミュニティーは作られ、いづれは社会でのポジションが決まっていくのです。
田中ビネー(知能指数)の検査結果を説明してくださった心理士の先生は、娘の事を、「将来、営業職には就けません。」とおっしゃいました。コミュニケーション能力が低いからです。
ただし、コミュニケーション能力が低いというのは、得意ではない。というくらいの範囲で、日常生活に困るほどではない。という数値だということでした。
このように発達検査からはいろんなことが見えてきます。その子の特性を正しく理解することができ、必要なサポートがわかるので、これからも定期的に発達検査を受けようと思います。