~アップデートできるもの~
先日、職場のスッタフ(26歳)と私(44歳)と、私たち二人の恩師(66歳)の3人でランチをしました。
この3人だけで会うのは初めてで、とても楽しい時間になりました。
食事はコースのため2時間ほどかけてゆっくりといただき、その後もコーヒーとデザートで1時間ほど、合計3時間もおしゃべりしていました。
あっという間に過ぎたほど楽しい時間だったわけですが、思うことがありました。
3時間のほとんどは恩師の昔話でした。
さかのぼって30年も前の話まであり、若いスタッフが生まれる前の話です。
その話は、自慢話ではない武勇伝というのでしょうか、苦労したことを面白おかしく話してくれるのです。
私たちは「へ~!!」と楽しく聞いていました。
ですが帰り道に振り返ると、
心に残るシーンはごくわずかでした。
メインの魚料理が美味しかった。
デザートがブッフェだった。
恩師の軽快なトークに、若々しさを感じた。
ということが心に残り、肝心の話の内容は覚えていますが印象が薄いのです。
それは会話の中に、新しい情報や気づきがないからだと思います。
年代の違う若いスタッフや恩師が、最近思うことや取り組んでいること、そしてこれからやろうとしていることの話が聞きたかった。
懐かしい人と久しぶりに話すとき、初めてご一緒する相手とゆっくり話すとき、
お互いを知るためにこれまでの話をすることも必要です。
その中から得ることもあります。
それに加えて、今、そしてこの先の未来の事を話すことも必要なんだと感じました。
それはお互いに自分の持っている情報や想い(考え方)の中から、相手に役立ちそうなものを選んで話題にします。
その話にまつわるトークが展開されたとき、お互いがアップデートされるわけです。
限られた時間の中で、考えさせられたり、心が揺さぶられたりすると、その人との関係はより深いものになり、相手を通して新しい自分を見つけることができる。
うまく言葉にできませんが、私はそう思います。