~必要なことは5つ~
昨日の記事の続きです。
娘が「できない」ことが「できる」ようになった話です。
娘は幼い頃、水に対して感覚過敏があり、手や顔が濡れることを極端に怖がりました。ですからお風呂で髪を洗うのに苦労しました。でも怖いものは怖いので、無理になれさせようとはせずに見守っていました。
大きくなるにつれ過敏さは薄れてきましたが、今でも頭の上からシャワーをかけるのは怖がります。
プールでは水面に顔を付けることが絶対にできず、保育園では一人だけ顔をだしたまま遊んでいました。
そして今夏の小学校でのプールでは、顔を付けられない子はプールサイドで見学する時間があるようです。その時間が本人には屈辱的なようで、プールのある日は学校へ行きたくないと言い始めました。(娘はかなりの負けず嫌いです。)
私は、「今こそチャンス!」と思い、お風呂で娘の前で潜って見せました。頭までしっかりと。そして私が顔を出すと、娘は大笑いしていました。私の顔にぺったりとついた髪の毛が面白かったようです。
そして、「潜るのは、最初はみんな怖いんだよ。でも練習すると怖くなくなって楽しくなるんだよ。みんなは練習したから楽しく潜れるんだよ。」と伝えると、「わたしもれんしゅうする!」と言い、顎から順番にお湯の中に入れ始めました。
その日は鼻の下まで入れました。 私は大げさに褒め、もう何も怖くないと太鼓判を押すと、翌日には鼻の上。翌々日には顔を水面に0.5秒付けました!
そして1週間もすると、お風呂の中で目を開けてジャンケンができるようになりました!
こうしてこれまで絶対に「できない」ことは、たった1週間で「できる」ようになりました。2週間には、恐怖心や抵抗感は一切なくなり、楽しんで水中へ潜っていきます。
私が苦手なことを克服するのに必要だと思うこと。
①毎日たくさん褒めて、「自分はできる子」だと自信を持たせる。
②苦手なことを克服したいと本人が思うタイミングを待つ。
③できるようになるまでのステップを、小さくたくさん設けてあげる。
④今できていることを常に褒める。やろうと思ったことも評価する。
⑤苦手なことがあっても、できなくても、子どもの人間性は否定しない。
誰にでも苦手なことはあります。私にもたくさんあります。
最終的に克服できなくても、大人になって困ることは案外少ないと思うので、「克服できたらいいし、できなくてもいいし」というくらいに思っていれば良いと思っています。