~生まれてきてくれて、ありがとう~
卒園式が近くなりました。保育園へ通うのもあと数日です。これまでの保育の集大成ともいえる内容の勉強会に母子で参加しました。
感動して母子で泣いたその内容を、読んでくださるみなさんとシェアしたいと思います。
年長の1年の間に10回開催された勉強会です。テーマは「命の大切さ」。
・お父さんの命の元とお母さんの命の元が合体して、自分の命の元ができる。
・卵で産まれる生き物と、お母さんのお腹の中でへその緒でつながって、生まれてくる生き物がいる。
・最初はとても小さい命の元が、大きくなって今の自分がいる。
・体にはいろんな働きをする部分がある。目・鼻・耳・口・手・足などの働きを知る。
・体には他人に見せたり触らせたりしてはいけない部分がある。他人のそれも触れたり見てはいけない。
・服を脱いでも良い時は限られる。トイレ・お風呂・病院・着替えの時。
こういった内容を学んできて、最終回のテーマは、
「自分が生まれてきた時、お家の人たちはどう思ったか」でした。
事前に親から子どもに向けて手紙を用意しています。それを勉強会に参加したお家の人が子どもを膝の上に抱っこして読み上げます。
生まれた日の事、その時のパパやママの気持ち、どんなにうれしかったか、かわいかったか。そんな内容の手紙を読んでもらった子どもたちは、感動して泣いている子がほとんどでした。
その後、“ゆりかごのうた”を聞きながら、しばしの抱っこタイム。抱っこしている親も、もちろん子どもも、生まれた時の赤ちゃんのころの感覚がよみがえります。
腕の中の子どもはとても大きくなったけど、あの頃の感覚は鮮明に覚えています。
その後、お母さんやお父さんから離れない子どもがたくさんいました。泣きじゃくっている子もちらほら。みんな普段は、甘えたいのを我慢しているのでしょうね。
そして最後に園長先生からの話。
もう小学生になるから、みんないろんなことを頑張っているよね。でもね、寂しかったり辛かったりしたら、いつでもお父さんやお母さんに甘えていいんだよ。お父さんやお母さん、それに周りの大人の人たち皆が、きみたちのことを大切に思っているの。だからいつでも抱っこしてって言っていいんだよ。
子どもたちは真剣に聞いていました。そして、勉強会が終わってから泣いている子もいました。日に日に成長する子どもたちは、赤ちゃんの頃の感覚を覚えたまま、頑張っているのです。
そんな心のいちばん奥の気持ちを、私もしっかりと受け止めてあげたいと思いました。
そして、「生まれてきてくれて、ありがとう。」この気持ちを忘れないようにしたい。親のこの気持ちが、子どもにとって最良で最大のエネルギーだと思うから。