~好きなことをさせてあげる環境を~
「大人の発達障害」の体験談はいくつも読んだけど、この記事はとても私の胸に響いた。
勝手に抜粋させていただきます。
・「困った子がいるの。たぶん…」発達障害だと思うんだよね、というときは不吉な話でもするような表情になる。
・なぜか特権意識すら感じさせる言いぶりで、発達障害とは「凡人とは違う才能がある・自由闊達でユニーク」という意味で自分のことを言う人もいる。
・ちょっと他人と違うと「発達障害だね!」って安易に言う人、このごろ多いよなあ…。
近年、認知度が上がった分、誤解も多い「発達障害」。
それに警告を鳴らし、ご自身の経験から見えた事を客観的に書いていらっしゃる。
著者の小島さんは軽度のADHDと診断されたが、
・長年の工夫の積み重ねと、診断をきっかけに得た知識と、周囲の理解のおかげでこの特徴はむしろギフトであると思えるようになった。
とある。
自分の強みをよく理解し、それを仕事に生かしている。
また、
・定型とされる何かからズレていることを、そんなに恐れなくてもいいということだ。
風変わりなわが子が心配なら、好きなことを存分にさせればいい。
好きなこと、せずにはいられないことはその人を必ずどこかに連れて行く。
親が連れて行ける場所より何倍も遠くに。
ご自身は二次障害(=周囲の人から理解されないことからストレスを溜め、不安障害・摂食障害などの違う障害を引き起こすこと。)も経験されながら、
今は自分を上手くコントロールし、生き生きと暮らしている。
・子どもを変えるのではなく、彼らを取り巻く環境を変えるのが、私たちがやるべきことなのだから。
という言葉で締めくくられている。
発達障害の症状は、周りの環境によって悪化するし改善する。
安易に決めつけず、また障害から目をそらすことなく、
その子がその子らしくいられる環境を作ってあげること。
そして好きなことを好きなだけさせてあげることが大切。
軽度の発達障害の娘を持つ私としては、
改めて考えさせられ、救われるような思いがした。