~正解は立場で変わる~
久しぶりの更新になります。
今週に入ってから新規感染者数が増え続け、私の職場でも緊迫した雰囲気になってきました。
社員どうしの会食は禁止になり、ランチに出掛けることもなくなりました。
また出張もなくす方向で業務が進められることになり、対応に追われます。
ウェディングプランナーの私は、
担当するお二人の結婚式が来週の連休に予定されています。
このお二人は元は3月末に結婚式を予定していましたが、延期されて今に至ります。
3月中旬から感染者が急増し、挙式日まで2週間を切ったギリギリのタイミングでの延期決定だったため、
延期には50万円ほどの費用が必要になりました。
そして今回、まったく同じように2週間を切ってから感染者が急増してきたのです。
新婦様から相談がありました。
「もう一度延期をしたらどうか。」という意見がご家族の中からでました。
でも私たちにはもう、さらに追加で50万円を払うことは難しいです。と。
本来結婚式にかかる費用に追加で発生する費用ですから当然です。
ですから自分たちには延期という選択はなく、開催かキャンセルのどちらかなんです。
できればキャンセルではなく開催したいです。
その為にはどうしたらいいですか?
というご相談でした。
私も初めは延期を希望するご家族の意見に賛成でしたが、
新婦様のご事情を汲み取って、考えを変えました。
これまで一年以上もかけてご準備をしてこられました。
家族思いで友だちも多いお二人の披露宴は、たくさんの祝福に包まれる予定です。
ですが、ご両親やご親族様にはご高齢の方も多くいらっしゃいます。
お友達には妊婦さんや小さなお子さんを連れた方もいます。
私からは以下の事を提案しました。
●予定通り開催し、当日は最大限の予防対策をする。
●予防対策を事前にゲストへ伝えて、
それでもご心配な方は遠慮なくご欠席してくださいと呼びかける。
●進行内容は、人が集まったり触れ合うものは全てやめ、
新郎新婦の晴れ姿を見守っていただく会とする。
●ソーシャルディスタンスを保つ配席と導線を確保する。
目指すゴールは、
「クラスターを発生させない!」
ことです。
当日関わる全てのスタッフ全員に、予防対策の徹底と目指すゴールを共有し、
チームで取り組むことをお約束しました。
新婦様はこれらのことをご両親に説明し、
ご賛同を仰ぐとおっしゃっています。
結婚式の主役である新婦様の意見が尊重されることが難しいという理不尽な状況でも、
私は全力で、お二人の結婚式をサポートしたいと思います!
何が正解か。
それは立場によって変わってきます。
プランナーはどこまでも、お二人の見方でいたい。