〜ひとつの指標として有効〜
前回の記事の続きです。
hazukiken.hatenablog.com前回は、幼少期に発達障がいの診断が付いたことで、母親の私が感じた気持ちや考え方の変化を記しました。
今回は、パパとママ、夫婦の変化をまとめたいと思います。
ママとパパの違い
赤ちゃんが産まれた瞬間から、ママは無条件に無限に湧き出る母性(プロラクチン)という愛情ホルモンが盛んに分泌されます。
が、パパにはそれがありません。
パパにも、抱っこしたり世話をすることでプロクチンが分泌されることがわかっていますが、その量がママより少ないのはあきらかです。
ですから、発達障がいだと診断された時の受け止め方に差が出ます。
ママは、かわいい我が子であることに変わりはない。受け入れるのにさほど時間はかかりません。
でもパパは、「そんなはずはない。」と、自分の子どもが障害者であることに抵抗感がなかなか消えません。
すべてのパパがそうではありませんが、私の周りの発達障がいのお子さんのパパも、このパターンが多いです。
夫婦の温度差
自閉症スペクトラムやADHDの診断が付くと、多くの場合は療育がスタートします。
それまで一般的な子育てをしてきましたが、福祉サービスによる障害者支援を受けることになります。
これに対し、夫婦の足並みが揃っていると、協力して療育を受ける体制になります。
まずはパパとママが障がいや療育について勉強し、我が子に合う療育を選んで、定期的に通います。
これが理想的なんですが、中には障がいを受け入れきれないパパとの足並みが揃わず、療育を受ける必要性について意見が合わないこともあります。
「母親が一番の理解者のはずなのに、障害者扱いをするな。」
「育て方が悪いのではないか。」
などと、時には初めての子育てでいっぱい悩んでいるママには厳しい言葉をあびせられることもあります。
パパは決してママを責めたい訳ではなく、気持ちの整理に時間が欲しいだけなのです。
夫婦の性格
夫婦の足並みが揃っていても、二人の性格によって、診断が付くことが吉か凶か、分かれます。
療育は子どもの年齢が低い時から始めた方が、その効果は高いと言われています。
そのために、2歳や3歳という幼い頃から医師の診断を受ける親も増えています。
療育を受けるためには医師の診断書が必要なので、そこで診断がついたり、暫定として付いたりします。
ここで夫婦のタイプによって、
診断が付いたことで現実を直視できて、今すべき療育に集中できるという場合と、
我が子の個性を見守っていきたいというタイプがあります。
後者の場合、診断はなくても療育はうけられるので、しばらく療育を受けながら、障がいがあるかどうかを見極めたいと考えます。
医師によっても診断がついたりつかなかったりと見立てが違うのは、夫婦によってタイプが違うのと同じように、医師にも考え方に個性があるのだと思います。
ですから医師の考え方と夫婦の考え方が一致することが大切です。
夫婦と医師の3者が足並みを揃えて療育を行うことが、一番その効果を発揮すると思われます。
自分が信頼できる医師に出会うまでセカンドオピニオンを受けると良い。と私も療育者からアドバイスをもらったことがあります。
まとめ
診断がついてもつなかくても、パパやママは常に不安だらけです。
でも「パパとママが今の子どもの状況をしっかりと受け止められる考え方」を持った医師と、それに元ずく療育機関に出会えると、不安はとても軽減されます。そして夫婦の足並みも揃ってきます。
子どもを大切に思う気持ちはパパもママも同じです。その愛情がしっかりと子どもにも伝わるように、そのために診断というひとつの指標は役立つと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。