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脱キャリアウーマン、育児でしっぽり、ほっこりと♪

特別養子縁組をした家族

〜親の責任〜

知り合って6年ほどになるママ友のお話です。ひとりっ子の娘同士が同じ学年という共通点のあるママ友です。1年ほど前からとても親しくなり、今は家族ぐるみで仲良くしています。親しくなったきっかけは、相手の女の子も私の娘と同じ「自閉スペクトラム症」と診断されたことでした。

 

どんな療育をしたらいいのか、受けられる福祉サービスの種類や手続き方法の情報などを共有する中で、その女の子も娘と特性がとても良く似ていることがわかりました。

娘は3歳、その子は6歳でそれぞれ診断が付いたので、娘がこれまで受けてきた療育の情報がお役に立てたようで良かったです。

 

同じ「放課後等デイサービスに」に通い、そこでも仲良しな二人です。週末に一緒に出かけると、同じことに興味を持ち、執着もし、こだわるところも似ていてまるで双子のようです。

そんな良好な間柄になったからでしょうか。女の子のお母さんからカミングアウトがありました。

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「実はあの子は、特別養子縁組で迎えた子なのよ。」

 

養子には2種類あり、

「普通養子縁組」は、戸籍は生みの親のまま、育ての親として養子を迎えるのに対し、

特別養子縁組」は、子供の最善の利益のために生みの親との親子関係を断って、育ての親と新しい親子関係を結ぶ縁組です。戸籍には長男や長女と記載されます。

 

経緯を聞くと、ご夫婦には子どもが授からなかったために、事情があって実親が育てられない子を自分たちの子として迎えることにしたそうです。生まれてすぐに迎え入れた女の子をこれまで愛情たっぷりに育ててこられたことを知り、私は胸が一杯になりました。本当にお父さんもお母さんも愛情あふれる方たちなのです。

 

これまで私はこのご家族に対して全くそういった見方をしていなかったので、顔がパパに似ているだとか、ママのそういう性格が遺伝しているね、などと話していたことを申し訳なく思うと同時に、障害のことも含めて愛娘の全てを肯定するお二人をとても尊敬します。

 

たとえ自分の実の子であっても、発達障害の診断を受け入れられない親もいますし、受け入れているつもりでも心のどこかで否定したい気持ちが同居している、というのがリアルな感情です。でもご夫妻はしっかりと全てを受け入れて変わらぬ愛情を注いでいます。

 

またすでに本人には養子であることを伝えているそうですが、本人はまだしっかりと理解できていないそうです。(児童相談所からそのように指導があるそうです。本人の知る権利を保証するためですね。)そういった事も含め、ご夫妻の心の広さと愛情深さには尊敬しかありません。

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幼少期に愛情を持って大切に育てられると、自分は大事にされる価値のある存在だと信じることができます。その自己肯定感は、後の人生で挫折や不安を感じた時に自分で自分を大切にして守ることができると思います。そう育てるのが親の責任だと思います。

 

事情があって親元を離れる赤ちゃんが、望まれて新しい両親に迎え入れられて幼少期を過ごした経験はかけがえのない原体験となり、きっと真実を知ってもそれを受け入れられるのではないかと思います。

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