~環境があれば障がいはなくなる~
先日に続き、娘と夫は同じタイプのADHDだとわかった話しの続きです。
夫にはADHDの特徴がいくつかありますが、それらは2種類に分かれます。
ひとつは、今も続いている症状。
返事をしていても話は耳に入っていない。
他にも、駅のホームや居酒屋といった、たくさんのアナウンスや人の話し声がある所では、ひとりの人の話し声に耳を傾けて聞き取ることができません。
これらは大人になった今も続いています。
もうひとつは、今はほとんど見られなくなった症状。
子どもの頃はひどく忘れ物が多かったけれど、今は自分で注意するようになって忘れ物はほとんどありません。
このように、大人になっても自分ではどうしようもないことと、自分で対処してできるようになることがあるようです。
娘にADHDの診断が付いた時、医師はこのように言いました。
「ADHDの中でも、多動傾向のない人は周りに迷惑を掛けないので問題視されません。忘れ物が多くて本人が困るだけです。知能の遅れがなければADHDであることに気が付かない方も多くいます。
これはまさに夫の事です。そしておそらく娘も同じような道を歩むのでしょう。
私が娘に対して新たにわかったことは以下の3つです。
①娘の特性をより理解するには、夫にどういうことかを聞くといい。
②自分で対処できることとできないことがあり、できないことは必要以上に叱らない。
③ADHDでも、楽しく幸せな人生を歩める。(夫は好きなことを仕事にして、のんびり暮らしています。)
障がいは人と環境の間に存在するものです。受け入れてくれる人や環境があれば、障がいがなくなります。
実際にそう語っている素敵なご夫婦の記事をご紹介して、娘と夫の話はおしまいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。