〜フジコ ヘミングに酔う♪〜
今日は私のブログでは珍しい話題です。みなさんご存知の遅咲きのピアニスト、フジコヘミングさんにどっぷりとハマっている今日この頃です。
「ラ カンパネラは私のが一番いいわよ。」というフジコさん。
「ショパンとリストを弾くために生まれた。」と評された若い頃、難聴を患いその才能を開花させるチャンスを逃した不運のピアニストです。
そんなフジコさんがブレイクしたのは1999年の68歳の時。NHKの特集が反響を呼び、発売されたデビューアルバムはクラッシックでは異例の300万枚というセールスを記録しました。
この時の私は20代半ば。クラッシックには全く興味がなく、街で流れていても全く耳には入ってきませんでした。
それから20年近くが経ち、今になってフジコヘミングさんの演奏に酔い仕入れています。
音楽に関しては何の教養も持っていないので、どこがどう良いのかといったことはわかりません。
ただただ、心に染みるのです。
聴いても聴いても飽きることなく、聴いていると心にいろんな感情を抱きます。
「私はミスタッチが多いけど、それを直そうとは思わない。間違えたっていいじゃない。機械じゃないんだから。」と話すフジコさん。
87歳になった今も世界中でコンサートを開催し、人々の心に響く演奏をされています。
かつては貧困で辛い時代もありましたが、今は赤十字に寄付を続けていらっしゃいます。
語りつくせない程の経験があるフジコさんだから奏でられる音色。その魅力に私は40代半ばになってやっと気がついたわけです。
まだ私の人生は半分くらい。これから気がつくこと、理解できることもまだまだたくさんあるのだろうと思います。
いつも前向きで、地位や名誉よりも、人の心に響く演奏がしたいという思いを貫いているフジコさん。
その才能は、ピアノが無知な人の心をも揺さぶります。
経験した者にしか、わからない、表現できない芸術があるのですね。
またそれを理解するのも、豊富な経験が必要なのかもしれません。
ラ カンパネラ、最高♪