~偶然が生む落とし穴から学ぶ~
おかしなタイトルになっていますが、私には事実です。時系列に沿ってお話します。いつもより少し長文です。
①お風呂上りにスマホのショートメールに気づきました。「お荷物の配達に伺いましたがご不在でしたので、荷物を持ち帰りました。下記よりご確認ください。URL」との伝言です。
自宅にいた夫に宅配が来たか聞くと、普通の服の人が来たからセールスだと思って出なかった。とのこと。
先日も同じように平服に自家用車で宅配に来た人がいて、ヤマト運輸の配達でした。下請けの個人業者なんだろうと思いながら荷物を受け取ったこの経験があったので、また同じタイプの人かと思い、先のURLを開きます。(過ちその1)
②URLを開くと一瞬だけ佐川急便のサイトが開き、すぐにAppleIDとパスワードを入力する画面に切り替わりました。
最近私はAppleIDを変更したく、申請をしていました。数日後に復旧可能という案内メールを受け取ったばかりだったので、ここで設定をしないと佐川急便の画面に進めないと、大きな勘違いをします。(過ちその2)
③AppleIDとパスワード、電話番号を入力し、設定完了と表示されました。でも佐川急便の画面に進むことはなく、ここで初めて「おかしいな。」と思います。
そのアドレスを自分のGmailアドレスに送ってみると、そのメールはブロックされ、「このメールにはご注意ください。」と大きく赤画面で表示されました。
慌ててググってみると、すぐに事の事態を理解できました。
佐川急便を装った迷惑メールにご注意くださ...│お知らせ│佐川急便株式会社<SGホールディングスグループ>
事例2 ※ショートメールで届きます
まさにこれと一致しています。
④詐欺と認識した私は、すぐにパスワードを変更しましたが、すでに覚えのないiTunesの購入履歴が2つありました。
この時点で夜中だったので、パスワードを変更したからこれ以上の被害はないだろうと思ってそのまま寝ました。
⑤翌朝スマホを見てみると、更にiTunesの購入履歴が増えています!購入内容を知らせるメール内に記載のあるお問い合わせ先の電話番号へかけても、オペレーターは大変混んでいていつまで待ってもつながりません。
これは私では対応しきれないと思い、10時を待ってauショップへ走りました。
⑥予想はしていましたが、Androidなら対応してくれると思いますがiPhoneなので、Appleのコールセンターに問い合わせるよう案内され、auの暗証番号だけ変更してもらえました。
すぐに「Appleテクニカルサポートセンター」0120-27753-5
へかけると、オペレーターの女性が親切丁寧に対応してくださり、iTunesのすべての購入履歴をキャンセルし、電話番号は他の人が使えないようにしてくれました。
⑦疑問が残る、パスワードを変更したのに詐欺行為が続いたこと。
これは、詐欺画面にリンクした設定画面で私が新たに作ってしまったIDと、もともとのIDの二つが存在している状況で、自分のキャリアの設定画面でパスワードを変更しても、もともとのIDの方のパスワードを変更しているだけで、詐欺からリンクの方は変更されていないからでした。
これについても、オペレーターの案内で新たに作ったIDのパスワードも変更でき、解決です。
⑧最後に、ちょっと得をした話です。
auショップへ久しぶりに出向いたことで、プランの見直しを提案していただきました。私と夫の二人とも、3年以上前に設定したプランのままで支払っていたので、新プランに変更することで二人で月々¥3.000以上もお得になりました!
詐欺とは直接関係ありませんが、落ち込んでいた私の気持ちを少し救ってくれました。
auショップの方が、こういった詐欺は最近多いと話していました。「ポイントがたまっています。」という案内も要注意だそうです。
私はこれまでこういった詐欺行為は、自分には直接関係ない話のような感覚でいました。
そのために、「配達かもしれない人が来た。」「IDの再設定をしようと思っていたところだった。」という偶然が重なっただけで、何も疑問に思わずに明らかに不審なURLなアクセスしてしまった自分がいます。
これからは「〜かもしれない」「きっと〜だろう」とは自分で判断せず、いつもと違うアクセス方法での連絡には慎重になろうと思います。
詐欺にあいましたが被害を被ることなく、結果としてよい経験になりました。