~異年齢交流が成長を促す~
娘の通う公立保育園では「異年齢交流」という時間がある。
これは、同じ学年の子供たちでクラス編成を行っている保育園(横割り保育)ではよく行われることで、
違う学年の子供たちと一緒に過ごす時間のこと。
初めからクラス編成を異年齢(縦割り保育)にしている園では日常的に行われていることだが、
年長児が年下の子供の面倒を見たり、年少児が年上の子供の振る舞いを見て学んだりすること。
年長の娘は、お世話をする立場を経験中。
給食の時間に年少のクラスへ出向き、一緒に食べた後はお昼寝の寝かしつけをする。
お布団をかけてあげて、やさしくポンポンと体をたたいてあげるなど。
「今日は二人寝かせたぜ!」と得意そうに語る男の子もいたり、頑張っている姿は微笑ましい。
娘のように一人っ子は、こういった経験は家庭では全くないので貴重な経験になる。
自分より小さい子に、手を差し伸べたり、かばったりする中で自信をつけたり、
自分のことより優先してあげる必要があることを自覚する。
娘はこの異年齢交流の時間が良い刺激になっているようで、
公園などの外出先で、面識のない小さい子に対する接し方が変わった。
滑り台の階段をゆっくり登っている子の後を、心配そうに見守りながらついて行ったり、
持っていたどんぐりを落としてしまったらすぐに拾ってあげたりと、
普段のママに見せる甘ったれの子と同じ子だとは思えないほどのお姉さんぶり。
ここで思う。
これは、一人っ子の子は素直にできるのではないか?
兄弟姉妹がいると、年下の子を優先することは日常生活の中で自然と身についていく。
けれども、そこには嫉妬心が少なからずある。
純粋に年下の子のことだけを思っているだけではないのでは?
なんせママは一人。
兄弟姉妹の存在は、常にママを取り合うライバルでもある。
一人っ子の場合、常にパパやママを独り占めにしているから、
心にたっぷりの余裕を持って、年下の子に接することができる。
兄弟姉妹がいるお友達のことを、一人っ子は羨ましいと思うことが多い。
でも一人っ子にしか味わえない良さも、たくさんあると思う!
保育園という社会で、兄弟姉妹のいる良さ、一人っ子の良さのそれぞれを、本人が気がついたらいいな。