~優しいけど怖い~
娘に鼻水が出るので、かかりつけの小児科へ行きました。
いつもは30代後半の男の先生だけど、今回はその先生にそっくりな、お爺ちゃん先生でした。
初めてだけど、名乗らずともすぐわかる、いつもの先生のお父さんです。
髪が白いだけで、ほんとうによく似ている。
「はい、鼻水だね。のどは痛いの?」
と聞くお爺ちゃん先生の声まで、若先生にそっくり。
いや、若先生がお父さんに似ているのね。
若先生と同じように優しく対応してくれるお爺ちゃん先生。
なのに、なぜか娘の顔はド緊張している。
先生:「ご飯はたくさん食べた?」
娘:「はいぃぃ!」と、私が聞いたこともない、ハキハキとした大きい声で返事。
先生:「いい返事だね~。好き嫌いは言ってない?」
娘:間髪いれず、「はいぃぃ!」と返事。質問を最後まで聞いていない。
お薬のことなど、先生と私がしばし話した後・・・
先生:「はい。終わりだよ。」
娘:蚊の泣くような小さな声で、「ありがとう・・・ございました。」と。
顔は安堵感に満ち満ちていた。
よっぽどお爺ちゃん先生が怖かったようだけど、なぜだろう?
いつもの病院で同じ診察室なのに、違う先生が座っていたから?
優しさの中に見え隠れする、40数年のキャリアが放つ、貫禄に圧倒された?
少しお耳が遠いようで、看護師さんが大きな声で話しているのにビビった?
それにしても、「はいぃぃ!」の返事には笑ってしまった。
腹の底から声を出していた。
あ、そうか。
1週間前に若先生に診てもらっているから、リアル浦島太郎にビビったか!?
●12月23日 東京タワー完成の日
~1958(昭和33)年完成し、当時世界一の高さの建造物となりました。 ~
お爺ちゃん先生は当時を知っているね!