〜夏の風物詩〜
子どもの頃の思い出のひとつに、
夏休みに庭でやる花火がとても楽しかった思い出があります。
なかなか陽が落ちないのがもどかしく、
花火を袋から出して待っていたものです。
火薬が包まれている紙に印刷された、ストライプや水玉の模様を眺めながら、
どんな色の花火が出るのかなぁ、
と想像してワクワクしていました。
やっと暗くなってきてロウソクに火が灯されると、
我先にと火をつけに行きます。
シュボッと火が付いて、
パチパチと火薬が飛ぶ音と共に眩い光が飛び散って、
シュシュシュシュっと流れ星のように光が次々と流れ飛んでいく。
そんな子どもの頃の情景は今も変わらないですね。
大人になった今は、
娘とやるのが楽しみです。
それは子供の頃の楽しかった記憶を思い出すからでしょうか?
娘の嬉しそうな姿にかつての自分を見ているような気がします。
同時にその時の自分の父や母は、今の私の気持ちでいたんじゃないかと想像もします。
娘が普段遊んでいることは、
プログラミングゲームのマインクラフトやYouTubeなどと、
私の子ども時代とは全く違います。
でも花火は、そんな現代っ子も大好きな、夏の風物詩です。
変わらない情景に心がほっこりします。
そして花火を全部やり終えた後、
燃えて黒く曲がった火薬を眺めながら、切ない余韻が残ります。
さっきまであんなにきれいだったのに…
この余韻も昔と変わりません。
今年もまた、花火の余韻を家族と共有できました。
嬉しい夏です。