~生きることを学ぶ~
娘はこれまでに、命について考える機会がありました。
・保育園の時に「命の学習会」という勉強会を経験しました。保育園が主催してくれた、幼児にわかりやすく命の誕生を教えてくれるものでした。
・ペットのハムスターを飼い始める時に、寿命が短いから自分が2年生か3年生の頃には死んでしまうことを伝えておきました。
この二つの経験が、命を考える機会になったようです。それからは、「ママはいつ死ぬの?」「死んでしまったらどうなるの?」などと頻繁に聞くようになりました。
私はその都度なるべく簡単に説明します。自宅の仏壇に手を合わせたり、焼き魚は死んでいることなど、身近なことを引き合いにして説明をします。
でも死ぬ瞬間を見ていないからなのか、死ぬことがどういうことなのか実感としてわからないようです。そこで図書館で本を探してみると、とても良い本がありました。
いのちってなんだろう2
「いのちに 終わりは くるの?」
いのちに終わりはくるの? いのちって、なんだろう? 2 - フレーベル館
小学校中学年からとなっていますが、すべてにふりがながふってあります。娘が知りたいこと、疑問に思っていることがすべて説明されています。
死んだら「わたし」はどこへ行く?
亡くなった人に「ありがとう」「さようなら」
これをしっかりと読んだ娘は、それまでのように「ママはいつ死ぬの?」「死んでしまったらどうなるの?」とは聞かなくなりました。
その代わりに「ママ、死なないで。」「ずっと生きていてね。」と言うようになりました。
死ぬことをある程度理解できると、次は「ママが死んでしまったらどうしよう。」という気持ちが消化できないようです。
「大丈夫よ。ママはまぁちゃんがおばあちゃんになるまで死なないよ。」と言っても、「おばあちゃんになったらしんじゃうの?」と心配そうなので、「大丈夫!まぁちゃんが死んでから、ママは死ぬから。」というと少し安心するようですが、今度は自分の死が近くに感じるようで、落ち着かなくなります。
死ぬのって、こわいことなの?
このページもじっくりと読んでいました。
死に対して恐怖感はないようです。普段は元気に活動していますが、ふと寝る前や車の中で、「いづれママと会えなくなる時がくると思うと落ち着かない。」という感じです。
この漠然とした不安。さて、どうしたらよいのでしょう・・・?
どうしようもないことですし、「だから今を大切に生きる。」という考えにつなげられれば良いのかもしれません。