〜初めての冒険〜
桜の開花予想が報じられるこの頃、娘は小学3年生の終業式を無事に終えました。
娘のクラスはコロナによる休校はなく、家族を含めて感染することなく過ごせたことはありがたいです。
(名古屋テレビ塔の梅も咲いていました♪)
そんな穏やかな日常の中に、先日とある事件が起こりました。
いつものようにお友達と2人で学校から帰ってきた娘、玄関に2人で立って私を呼びます。迎えに出ると、2人して目をキラキラさせて体をそわそわさせながら言いました。
「あのね!500円が落ちてたの!だからね、今から2人でこーばんにもってっていい?」と。
もちろんいいよと答えると、キラキラの目が更に大きくなりました。お友達へ「一旦ランドセルを置きに家へ帰って、お母さんに伝えてから行こうね。」とお願いして、娘にはスマホを持たせて送り出しました。
今度は私までそわそわし始めます。
交番は歩いて10分もかかりませんが、ちゃんと警察官に伝えられるのだろうか、聞かれたことに答えられるのか…
スマホをテーブルに置いて待つこと15分。娘からLINEが入ります。
「いろいろきかれてる。まだかかる。」
オッケースタンプを返して待ちます。次のLINEは更に10分後、
「これからかえる。」
またオッケースタンプを返してホッとして待っていると、じきに電話がかかってきました。
「あのね!また落としもの見つけたからね、もう1回こーばん行く!」
もう暗くなりかけてるから明日にしなさいと言って電話を置きましたが、更に10分後のLINE、
「おわったから今から帰るね。」
もう一度交番へ届けて、お巡りさんにはまた褒められたようです。近くの高校の女子制服の胸元のリボンを届けたとのこと。
(テレビ塔3階の展望台より。)
帰ってきた時の顔は、一人旅から帰ってきたような、大冒険の末に謎を解いてお宝をゲットしてきたような、誇らしげな表情です。
これは子どもだけで達成したから味わえた感情でしょう。
もし私が娘と歩いている時に500円玉を見つけたらどうするだろう?お財布ならもちろん交番へ届けますが500円玉…交番へ届けて手続きに時間がかかるのはめんどくさいと思って、見て見ぬふりをするかもしれません。もし娘が見つけてしまったら、諦めて交番へ届けるかな?
なんにせよ、子どもたちだけで見つけたコインを交番へ届けようと判断して実行し、お巡りさんに褒められた。この事実は貴重です。
もう子どもたちだけで出かける経験を始めてもいい年頃かなと思う出来事でした。