〜価値観が柔らかくなる〜
先日、要約動画についてをブログにした時にご紹介したある本を、改めてシェアしたいと思います。
「年収90万円でハッピーライフ」
作者の大原扁理さんは1985年生まれの35歳。25歳から隠居生活を初め、週に2日だけ介護の仕事をして年収90万円で東京暮らしをしています。(今は台湾で隠居生活を実験中。)
隠居生活が彼にとって一番ハッピーなライフスタイルになったという気になる経緯や、彼のこれまでの人生については割愛します。本を読んでください。
ハッピーな今の生活について私が共感した部分を3つご紹介します。
①苦労したほうがエライのか。
たくさん苦労してきた人は、その苦労が価値のあるものだと思いたくて、人生の後輩たちにも苦労しないとダメだと言う。でも本当にその苦労は必要なのか?
苦労には2種類あり、目的があって必要な苦労(=努力)と、結果に関係なく苦労することが目的の苦労。
集団で「しんどい=エライ病」にかかっている場合もあるので、自分でその苦労が本当に必要なのか見極めましょう。
②夢や目標はないとだめなのか。
夢や目標は持ち主と一緒に絶え間なく変化し成長していくものなのに、やる気のある真面目な人ほど、一度決めた目標にしがみついて自分のやりたいことではなくなっていても、達成することが目標になってしまう。
興味のあることを色々とやってみて、万が一結果がついてこなくても、あのとき自分のしたいことができた。と思えることが自分の財産。
③将来について
老後についてはあまり思うことはありません。こう言うと今しか見ていないようですが、将来のことを本気で考えていると、今のこの瞬間を大切に生きること。毎日をただただちゃんと生きることになるのです。今日のことも大切にできないのに将来を語るのは順番が違う気がする。
以上の3つです。
自分を振り返ってみると、私はよく「一般的には〜」「普通は〜」といったことを口にしています。自分は常識人でいたいし、身近な人からそう思われたい。という気持ちが強いからだと思います。
でも、たとえ自分が大切にしている身近な人が言うことであっても、その人にとって価値のあることが自分にも同じように当てはまるとは限りません。何に幸福感や達成感を感じるかは人それぞれだから。
自分のものさしを持つこと。これはとても難しいことだけれど、自分にしかわからない自分の幸せをみつけることが、人生を謳歌すること、なのかもしれません。
お金も社会的地位も家族もないこの本の作者は、とても幸せで楽しそうに生きています。そのことを知るだけでも、自分の中の価値観のどこかが少し、柔らかくなったように感じました。