~繰り返しではない~
娘は小学2年生です。
学校では1年生の後半から漢字を習い始めますが、ずっと苦手でした。
ひらがな、カタカナはわりとスムーズに覚えられましたが、
漢字になるとなぜか、
何度書いても、
昨日たくさん書いても、
次の日には忘れてしまう。
授業では次々と新しい漢字を学びます。
字画も多くなっていくにつれ、
覚えはいっそう遅くなっていきました。
テストの前の1週間は、毎日のように私が作った問題をやらせていましたが、なかなか合格できずにいました。
それを療育の先生に相談すると、
スタンプの訓練を療育に取り入れてくださいました。
上のスタンプは、どの字でしょう。
という問題です。
これら大人にはとても簡単なんですが、
娘は初めの頃、まったくできなかったのです。
ひっくり返すことがまず理解できません。
そこで先生は問題のスタンプをコピーして切り抜いたものを用意してくださり、
実際に自分でひっくり返して正解を探す。
ということを繰り返しました。
毎週トライして2カ月が過ぎた頃、
コピーのスタンプがなくても正解を見つけ出すことができるようになりました。
他にもこんなトレーニングを併用しました。
左は、点を繋いで漢字を書きます。
右は、漢字に使われていないものを選びます。
これらは文字の構成を細部まで注視するトレーニングになります。
それまでは漢字全体をマークのように捉えていたようですが、
こうして1画ずつを見ていくことで漢字の成り立ちを認識できるようになります。
娘はグレーの発達障害ですが、今のところ学習障害は指摘されていませんし、IQは100です。
でも脳の発達に偏りがあるということは、学習に関しても何かしらの影響があるのかもしれません。
漢字が苦手なお子さんにも、この方法は簡単に取り組めて効果が期待できるとも思います。
これまで私は、漢字は記憶なので繰り返しが大切だと思っていましたが、
覚えるには繰り返しではなくコツが必要なんですね。
最近の娘は家で復習をしなくても、漢字のテストに一発で合格するようになりました!