~正解は一つではない~
先月の4連休に、私の担当するお二人が
結婚式を予定通りに挙げられました。
www.hazukiken.work延期を助言されたご両親様もご参列の中、
都内から参加の方も多い中、
60名以上のゲストが集まりました。
直前までおふたりは、
「ほんとうに開催して良いのか?
延期は(金銭的な理由で)出来ないのなら、
キャンセルするべきではないか。」
と悩んでいました。
でも最終的には、
これまでご準備を進める中で新婦様がどれほどこの日を心待ちにしてきたのか。
それを一番近くで見てきて、一番の理解者である新郎様が、
「彼女の思いを最優先する。」
という結論から開催を決めました。
感染症対策でできることはすべてやりました。
検温と消毒はもちろん、
ゲスト同士が触れ合わないような席の配置と演出の内容に変えました。
その結果、
おふたりからの気持ちはしっかりとゲストへ伝わり、
披露宴は大きな感動に包まれました。
スタッフの私もとても温かい気持ちにさせてもらいました。
最後のご両家代表の挨拶では、
新郎のお父様は感動で言葉が詰まりながら、
「こうして皆様の祝福をいただいた二人は幸せです。
開催できて本当に良かった。ありがとうございます。」
とおっしゃっていました。
コロナ禍では、結婚式や披露宴は控えるべき?
正解は一つではないと思います。
開催の仕方も考えると、
60名いたら60通りの正解があるかもしれません。
ですから全員に対して正解の選択、というの
は存在しないと思うのです。
それでは何を基準に考えたらいいのか。
新郎新婦の二人が、
やりたいと思うか、
やめたいと思うか。
これが全てだと思います。
①「迷惑や心配を掛けたくない。」
という思いと、
②「それでもやりたい。」
という思い。
そのどちらがより大きいか。
今回の新婦様のように②の、自分がやりたい気持ちを優先された選択、
それは我が儘でも自己中心的な考えでもなく、
新婦として当然の気持ちだと思います。
ご両親様は①の選択を助言されましたが、
新郎様は②の新婦様の気持ちを尊重されました。
そして開催後にご両親様は、②の選択が正しかったとおっしゃいました。
お2人は末永くお幸せになることと思います。
不要不急の外出は控えるようにと言われますが、
結婚式は不要ではありません!必要です。
そして不急でもありません!
お2人にとっては、結婚を決断した「今」の気持ちの時に挙げてこそ価値があります。
この挙式のあと、新規感染者が再び増加してきました。
キャンセルや延期のご相談もまた、増えています。
その時私はこう話しています。
コロナに怯えるのではなく、
コロナと共存していきましょう。と。
結婚式は、一生に一度しかできないことです。
お二人の気持ちを優先する選択もまた、正解だと思いたい。