〜その心に学ぶ〜
先日「チームラボ」を見に行った名古屋市科学館で、おもしろい掲示を見つけました。
古代人の考えた世界の成り立ちですが、国によって全く違います。
ギリシャ
世界は丸いテーブルのような形。
大地の周りを海が取りまき、
世界の果てでは海の水が滝となって地獄に落ちていきます。
ヘブライ
大地と海はドーム型の丸天井に囲まれています。
天井の穴から、天の水が雨となって下界に落ちてきます。
エジプト
大地の神が横たわり、その上から天の女神がおおいかぶさっています。
空気の神が間にいて、天と地を引き離しています。
インド
世界は巨大なカメとゾウに支えられ、周りをヘビが取り巻いています。
世界の中心には須弥山(しゅみせん)がそびえています。(*今は信憑性が問われています。)
北欧
世界の中心に巨大なトネリコの木が生えていて、
その枝葉は空をおおいつくし、天にまで達しています。
以上です。
あなたが住むなら、どの世界がいいですか?
私なら、ヘブライのドーム型か、北欧のトネリコの木ですね♪
ふと思い立ち、想像力豊かな7歳の娘に聞いてみました。
私「ねえ、このまま地面をずっと遠くまで行くと、どうなってると思う?」
娘「ちきゅうはぐるっと回って、もどってくるんだよ。」
すばらしい回答です!
科学館でいろいろ学んできたようです。
私「じゃあ、空の上はずっと行くとどうなってると思う?」
娘「てっぺんまでいくと、星がたくさんあるんだよ。」
なるほど!
プラネタリウムは宇宙のミニチュアというわけですね。
この正解に近い娘の返事には、期待を裏切られた気分になりました。
もう少し、子どもらしい自由な発想の世界観を期待していたので。
古代の人たちはその生涯を終えるまで、この世は神や生き物で成り立っていると思っていました。
現代人は7歳にして、大まかに宇宙や地球の構造を理解しています。
もし古代人のように、神様や動物といった身近な存在が、自分が生きているこの世界の天や地を守ってくれている。
そんな風に考えたら?
太陽が照るから明るくなって、雨が降るから水が使えて、木や森、山があるから空気がきれい。
それらを作り守ってくれる存在が意識できたら、感謝し大切に思う心がもっと育まれるのではないかと思います。
ジャージャーと水を出しっぱなしにしたら、水の神様に申し訳ないですよね。
古代人の世界観には、見習いたい心がありました。