~本能はまだまだ赤ちゃん~
あと少しで小学生になる娘の「赤ちゃん返り」が加速しています。その理由と対処法について、なるほどと思った話です。
「赤ちゃん返り」とは、幼児期に下の子が生まれたり環境が変わったりする影響で起こる、まるで赤ちゃんのような行動をとることです。
・赤ちゃんの真似をする。
・それまでできていたことをやらなくなる。
こういった甘える行動がみられます。
娘に赤ちゃん返りが見られたのは5歳ごろから、もうかれこれ1年は続いています。でもひとりっ子で特に環境の変化もないので、私はこれまで赤ちゃん返りというよりは「甘えん坊」と位置づけてきました。
我が家の育児方針は「甘やかさず、甘えさせる。」というものです。
欲しがるオモチャやおやつをむやみに買い与えるような甘やかしはしませんが、抱っこや着替えの手伝いを要求する甘えには応えています。
外(保育園)へ行けば着替えはもちろん、自分のことは自分でちゃんとやっているので、家では甘えさせて親の愛情を確認し、自己肯定感を持ってほしい。という考えから甘えさせています。赤ちゃん返りの行動も外では一切ありません。(要するに外面がいいってことですね。笑)
ところがここ1週間ほど、外でも赤ちゃん返りの行動をするようになりました。赤ちゃん言葉を使って抱っこをせがみ、離れません。体は6歳の平均的な大きさなので、その様子は少々滑稽です。まるで大型犬が、返ってきた飼い主に抱きつくような光景です。
これはどうしたものかと療育の先生に聞いてみたところ、納得の説明がありました。
私が仕事を始めてから、娘は忙しそうにしているママに甘えることができずに我慢していました。そして一カ月以上が過ぎ、私が自分のペースを取り戻した時、娘はそれまでのように甘えてきました。その時に娘は、
以前のママと少し違う。自分が知らないママの新しい世界(=仕事)がある。ということを感じたのです。
そこで、外の世界に向けて、
「この人は私のママだよ。私だけのママだよ。」ということをアピールする
「マーキング行為」が「赤ちゃん返り」だったのです。
6歳という年齢は、もう幼児を卒業して子供になります。でもまだ、ママには自分だけを見ていて欲しい。という欲求が本能であるんですね。
療育の先生はこうも教えてくれました。
甘えたい要求の9割を受け止めてあげてください。大変なことですけど、ぜひ頑張ってください。でも我慢することもできる年齢なので、残りの1割を我慢させてください。ママにはママの都合があることを学ぶことも必要です。と。
娘は私が仕事に行くことに文句を言ったことは一度もありません。いつも「頑張ってね。まぁちゃんだいじょうぶ。」と言ってくれます。頭ではよくわかっているのです。でも心の奥の気持ちは違いました。
ママはそんな気持ちを、ちゃんと受け止めようと思います。20㎏の赤ちゃんを抱くのは、腕も足も筋肉痛になりますが、 赤ちゃん返りにとことん付き合おうと思います!