~寂しいと言ってもいいよ。~
今月から年長になった娘。
娘は基本的には変化は嫌い、ルーチンが好きなタイプ。
それは自閉症の傾向があるからで、いつもと違うこと、知らないものは怖い。
新年度に担任の先生が変わることが心配。
先月の最後の日、担任の先生から、
「今日でみんなとはお別れです。さようなら。ありがとう。」とお話があった。
先生は他の保育園へ移動になったから。
それを聞いた娘は、帰り際に先生に泣きついた。
泣いて泣いて、声をあげて嫌だと泣いた。
始めて先生に対して見せた、自分の先生への想いだった。
一年前の年度替わりの時も、その時の担任の先生から同じ内容の挨拶があったが、
まだ言葉が理解できず、特に反応することはなかった。
だからこの一年の成長の大きさは嬉しかった。
先生も「ありがとうね。」と言いながら涙されていた。(もちろん私も。)
家に帰って落ち着いてから、
「先生とのお別れは寂しいけど、新しい先生もきっと楽しいよ。」と伝えたかったが、
「先生とのお別れは・・・」と話し始めると、娘の目はみるみる涙が、あふれてあふれて・・・。
その先を話せる状況ではなかった。
そんな状態で迎えた新年度。
先月、療育の先生が変わった時に学んだ、「母親が先生を信頼すると、子供も安心できる。」
ということを胸に、そして娘を信じて送り出した。
そして1週間が過ぎた。結果は・・・
大丈夫だった!!
新しい先生とも楽しく過ごせている!
これは新しい先生のおかげであり、本人がちゃんと気持ちを切り替えることができているからだ。
今までと変わらず楽しく通う姿に、一安心。
私が思っている以上に娘は成長していたよう。
でもきっと、胸の中にはいろんな気持ちがあるだろう。
それも大切にしてあげたい。
「寂しい」という気持ちを表に出すことは大切。
娘には、「いつでも寂しいって言っていいんだよ。
先生にも伝えて大丈夫だよ。」と言っておこうと思う。